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​委員長あいさつ

全国造形教育連盟委員長 

 松永 かおり

(世田谷区立玉川中学校 校長)

ライラックグラデーション

1 全国造形教育連盟について

 本連盟は、幼稚園・保育園、小学校、中学校、高等学校、大学、特別支援教育、美術館の研究団体の集合体です。公立学校の教員であれば、区市町村ごとの図工や美術の教科研究会に必然的に所属することになります。また、その上部団体として都道府県の研究会、関東ブロックや東北ブロックなどの地方ごとの研究会があり、全造連はその先にある全国組織です。したがって、公立学校の教員は入退会の手続き等は必要なく、自由に活動に参加できます。また、私立や大学、美術館等の方も申し出により参加することが可能です。さらに、本連盟は多くの企業や団体等と連携し、様々な活動を行っています。SNS等にも注目いただき、ぜひ多くの方々と活動の幅を広げていけましたら幸いです。

2 全国造形教育連盟の使命と今後の取り組み

(1)人材育成と繋がりを深めるために

 全造連の歴史は古く、昭和 23 年から毎年全国各地での研究発表大会を開催し、造形教育に携わる教員間の交流の場を設け、互いの取組から学ぶ場や、人と人を繋ぐ役割を果たし続けてきました。2008 年には InSEA 世界大会(大阪)の共催、同時期には、志を同じくする日本教育美術連盟様との共催大会を始めるなど、活発な活動を展開してきました。

 しかし、現在、教育現場を取り巻く課題は山積しています。教育研究大会を実施する組織的体力は減退し、研究大会の開催が難しい地域が増えています。教育研究の価値は普遍的であるものの、これまでの大会のイメージを変え、大会のための大会ではなく、各地区の実情に応じて柔軟に計画、実施できるようにしていく必要があります。全国造形教育研究大会の在り方についても、候補地と相談しながら新しい形を模索し進めてまいります。

 

(2)芸術教科の振興と発展に向けて

 現在、社会では芸術的思考が重視されたり、芸術を通したまちづくりが行われたりなど、芸術文化が創造的な社会や経済活動の源泉として期待されています。全造連としても、この機会に学校教育と企業、団体などが相互に連携協力しアクションを起こすことが重要と考えています。

 本連盟はわが国を代表する芸術教科の全国的な研究組織として、社会に広く認知されており、すでに企業や諸団体等が主催する造形教育関連事業の後援や協賛、共催等の依頼、コンクールや絵画展の審査員の推薦等を受けています。

 企業や団体等が学校における芸術教育と連携・協働することにメリットを感じ、同時に、芸術教育の意義や価値を共有する機会を設けることは、結果として芸術教育の社会的認知を広げ、芸術教育が永続的に行われる環境をつくっていくことにつながります。また、連携の内容が高度であるほど、本質的な協議の場が増え、双方の目的や理念の共有が充実していきます。

 全国造形教育連盟は、今後も芸術教科の振興と発展に向けた活動の柱として、より幅広く、各企業や各団体との連携の充実を図ってまいります。

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